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  忘れたくても忘れられないトラウマ映画

                                          2011年7月10日 0:50



  
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 こんばんわ。サメです。
 本屋で立ち読みをしていて、おもわずひきこまれた本がある。
 「トラウマ映画館」というタイトルで町山智浩(まちやま・ともひろ)氏が書いた
 本だ。

 この本には、著者が見た映画のストーリーを中心に書かれている。
 『忘れられたくても忘れられない、観ても楽しくはなかった。
 スカッともしなかった。それどころか、観ている間、グサグサと胸を突き刺され、
 観終わった後も痛みが残った。』
 そんな映画を紹介している。

 ● 青いフォードに乗った男
 サメが立ち読みした部分では、「眼には眼を」という1957年の作品を紹介し
 ていた。

 そのストリーは・・・・・・

 主人公は都会の病院で働く医師のヴァルテル。
 医者の自宅に、青いフォードに乗った男が訪れる。同乗する妻が腹痛を訴えて
 いるという。
 ヴァルテルは、「自宅だから手当できない」と断り、「病院に行きなさい。車で
 二十分だ」という。

 翌日、病院に出勤する途中でその断った女性が、死んでしまっことを知る。

 「昨夜、急患を救えませんでした」研修医は報告する。
 遺体安置所に眠る美しい女性を見てヴァルテルは何かを思う。
 やがてその医者の自宅に無言電話が、ひっきりなしにかかってくる。そこで
 病院に泊まることにすると、窓の前に青いフォードが停まっている。彼を責め
 るように。

 ヴァルテルは酒に逃避して夜の街をさまようが、行く先々にダークスーツと
 サングラスの男が現れる。妻を失った男ボルタクだ。

 ヴァルテルはボルタクの自宅を突きとめてドアを叩く。
 「ボルタクさん!いるんでしょう? 言いたいことがあるなら聞いてやる!」
 しかしドアは固く閉ざされたまま。
 ヴァルテルは、逃げるボルタクを追ってラヤという町に車を飛ばす。
 着いた時にガス欠になりガソリンは朝まで届かない。泊まるところもないの
 で、ボルタクは、ヴァルテルを泊まらせる。

 ヴァルテルは遺族に囲まれる。大事な娘を失った両親は押し黙り、ヴァルテ
 ルを睨む。
 幼い娘は母の死を知らず「ママは入院しているの」と聞く。

 翌朝、ガソリンを届けにきた男が「山奥の村で医者を必要としています」
 と話す。ヴァルテルは迷わず、現場へ向かう。
 患者は一族の長らしい老人で、胸の傷が化膿していた。ヴァルテルはペニシリ
 ンを注射しようとしたが、族長の体に針を刺すのは許されない。

 「勝手にしろ!」ヴァルテルは帰ろうとするが、車のタイヤが盗まれていた。

 ● すべては貴様が
 ラヤの町までは二百キロ。バスは四日後。
 族長が死んだので、彼の一族がヴェルテルのせいにして命を狙い始めた。
 そこにボルタクがいた。

 「わかった。すべては貴様が仕組んだな!」ヴァルテルはボルタクに詰め寄
 る。「そんなに私が憎いか?奥さんは気の毒だったが、君の車が故障したの
 も私のせいか?文句があるなら言え!」
 サングラスに隠れてボルタクの表情は見えない。
 「私もラヤまで歩きます。ご一緒しましょうか?」ボルタクは独りで歩き始める。

 岩だらけの山道。じりじり照りつける太陽。憔悴しきったヴァルテルの行く手に
 ボルタクが先回りしている。彼は疲れている様子もない。
 「これに乗りませんか?谷を渡れば首都ダマスカスですよ」
 そう言いながらボルタクが乗ろうとするのは、ケーブルから畳一畳ほどの板を
 ぶら下げただけのロープウエイ。

 ロープウエイは何時間もかけて深い谷間を超え、終点に着いた。
 街などない。見渡す限り人家もない、灼熱の砂漠だ。
 「貴様! 騙したな!」 
 「街はあの山の向こうですよ」
 ボルタクが指差した山を必死に登ってみるが、その向こうにも砂漠だけ。

 日が暮れて、疲れ果てたヴァルテルは眠りに落ちるが「眠るとジャッカルに
 喰われますよ」とボルタクに叩き起こされ一睡もできない。
 ボルタクを殺したいが、殺したら道がわからない。この砂漠では彼に従うし
 かない。

 ボルタクはあくまでニコニコと親切そうにふるまう。ヴァルテルに希望を抱かせ
 てはそれを打ち砕く。この神経戦は延々と続く。
 ヴァルテルはついにひざまずき、「もういい。さっさと殺してくれ」と懇願する。
 観ているほうも同じ気持ちだ。

 そして「やっと言いましたね」ボルタクは初めて感情を見せる。
 その後にもこの物語はもうひとひねりある。恨みを持った人間の底知れぬ怖さ
 を感じさせる。
 気になる方はぜひ、「トラウマ映画館」を手にとって読んでみてください。

 この映画の紹介は合計で10ページほどあった。
 そこで立ち読みを終えて、本屋を出たのだが、どうにもその本が気になって
 しょうがない。
 『ブックオフに、出廻るまで待とうかな?』と思っていたのだが、待ちきれない
 気がしてくる。

 町山智浩氏は、自分自身のトラウマ映画を紹介しているのだが、彼の本が
 紹介した内容自体が、今度はサメのトラウマになってし まったようだ。

 「いったい、他にはどんな映画を紹介しているのか?」
 結局、その本を買った。

 ● ある戦慄
 サメが昔、TV映画で見て、今ではタイトルも忘れてしまっているのだが、
 ストーリーが記憶から抜けない映画がある。
 その映画は、地下鉄で悪さをするチンピラ二人組の物語。
 その映画も紹介されていて、そのタイトルは「ある戦慄」という。1967年の
 アメリカ映画。

 サメは中学1、2年の頃に観て、あまりの迫力に心臓がバクバクしたことを覚え
 ている。今はやりのアクションがどうこうという映画ではない。
 狙いを定めた相手の弱点を、心理的に的確に突き、極限状態まで追い詰め
 ていく。

 チンピラの、そのヌメっとしたいやらしいまでの不快感がすごかった。
 その映画が今に至って、「トラウマ映画館」という本の中で蘇ったのが嬉しい。

           

 参照:トラウマ映画館 町山智浩(まちやま・ともひろ)

   


 



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