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  映画ベスト100・28〜30 オールド・ボーイ〜

                                          2012年3月5日 00:11

 
  
  

  

 
         ログ

 ・高橋みなみの母親の淫行事件
 ・ベスト19〜21 ヘル・レイザー
 ・光市母子殺害事件の福田孝行
 ・ベスト16〜18  ボディ・ダブル
 ・ベスト13〜15  燃えよドラゴン
 ・局部切断の矢口行さんは自殺
 ・ベスト10〜12  第9地区
 ・ベスト100・7〜9ミスト
 ・4〜6十二人の怒れる男
 ・1〜3時計じかけのオレンジ
 ・笑った松田優作の家族ゲーム
 ・借金地獄を見たケンちゃん
 ・ジョリー紛争背景の初監督作
 ・重い判断・豊川一家5人殺傷
 ・川上未映子さんダブル芥川婚
 ・AV女優から転身、成功女性

  
         



   

   
 
 こんばんわ。サメです。
 一番、最近見た映画ではアンドリュー・ニコル監督の「TIME/タイム」の発想
 が面白かった。
 
 25歳で生体の成長が止まると余命はあと1年、25歳以降はまるでオプション
 のように生きる時間を得ている。但し、化学の発展によって裕福な者は永遠
 に生きられる。

 仕事も余命をもらうというようなイメージで、お金ではなく時間でもらう。その
 地区を徘徊する悪党も、貴金属を狙うのではなく、その人が持つ寿命(時間)
 を盗み出す。
 まさしく、『時間だけが唯一の価値あるもの』。と、思わせるストリーはとても
 暗示的で面白かった。
 
 欲を言えば、もう少し町の様子や人間のファッションなどに未来的なデザインが
 ほしかった。
 
 さて、それでは本題のベスト100の28番目から。

 28. パク・チャヌク 「オールド・ボーイ」(2004年)

 金づちを持って、自分を襲ってくる敵との戦い方が珍しかった。しかし、
 金づちではいかにも当たったら痛そうだ。
 他には、店のカウンターで女性が生きたままのタコを口のなかに放りこんで
 食べるシーンが、驚いた。口から出ているタコの足が動いているのが生々
 しかった。

 原作は土屋ガロン(作)、嶺岸信明(画)による同名の漫画『ルーズ戦記
 オールドボーイ』。
 日本のマンガを元に、これだけの魅力があり内容が深い映画を作ってくれ
 たのはありがたいことだ。

 しかし、「連続殺人を犯した男がこの映画に感化されたのでは?」と、疑わ
 れた事件が起きた。
 2007年4月16日、チョ・スンヒ(23)は米バージニア工科大で銃を乱射して、
 教授含め32人を殺害し、自殺した。

 ユーチューブには、自分で撮ったと思われる「オールド・ボーイ」とそっくり
 なポーズをとって、悦に入っている彼の様子が写し出されている。
 韓国では、「かなづち一つのため?いくつかのポーズだけで、映画全体と連結
 することはできない」「今度の事件を韓国のせいにしようとする陰謀」との
 意見も出た。

 29. スタンリー・キューブリック 「スパルタカス」(1960年)

 「氷の微笑」、「危険な情事」、「ウォール街」での主演で有名なマイケル・
 ダグラス の父親であるカーク・ダグラスが主演した、スケールの大きな
 ダイナミックなヒット作。彼の鍛え上げた筋肉が映画の中で躍動している。
 1960年にアカデミー賞を受賞している。

 スパルタカスは、古代ローマ時代に実在した人物。道具として利用され、
 "使い捨て"にされ続けた奴隷たち。そうした圧制に立ち向かい、抵抗の先頭
 に立ったのが、スパルタカス。
 スパルタカスは、約七十人の仲間とともに、剣闘士奴隷の養成所を脱走し
 ローマ帝国に反旗を翻す、映画はその生き様を描いている。

 但し、監督のキューブリックはあくまで監督として「雇われた」だけだと
 言い張り、死ぬまでこの映画を自分の作品とは認めなかったという。これ
 は製作者カーク・ダグラスが大物俳優であった事により、キューブリックの
 思惑どおりになかなか事が進まなかったことが理由とされているとのこと。
 これに懲りて、以降の作品では製作も自身が行うようになった。

 アカデミー賞では、剣闘士養成所主を演じたピーター・ユスティノフが
 助演男優賞を受賞している。彼は1964年に『トプカピ』でも助演男優賞を
 獲得している。
 彼に興味を持ったので、ウィキペディアで調べてみたら、驚きの事実がわ
 かった。

 実に才能にあふれた人物で、役者だけではなく、小説家で、脚本家で、
 劇作家で、映画監督でもある。
 また、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、スペイン語
 を流ちょうに操り、またトルコ語や現代ギリシア語も喋ったという。

 彼は1952年から55年にかけてBBCのラジオ・コメディにも出演して、とても
 愛されるキャラクターを演じ、また、TVでも巧みな話術でお茶の間の人気者
 になった。
 彼の博識な語学力を生かしてドイツ人から見た英国人などのようにとても
 ユーモアにあふれたジョークを連発していたという。

 文壇界でも活躍していて長編小説を3作、短編集も2冊出版しているとの事。
 どんだけ、すごい人物なんだ?

          

 30. ピョン・ヒョク 「スカーレット・レター」(2005年)

 姉の薦めで見て、思いっきりのけぞった作品。
 スカーレット・レターというと、女性好みのなにかおしゃれで綺麗な映画を
 題名から想像してしまいがちだが、本作はその印象と対極の位置にある映画。

 冒頭は、快調なスタート。刑事ギフンはオープンカーに乗りながら、風を
 体に受け気持ちよさそうにカーステレオから流れるオペラに合わせ、歌を
 歌いながら運転している。
 その出だしとは逆に、内容はどんどん重くなっていく。

 忘れられない印象的なシーンがある。
 ギフンが署内で功績を表彰される日、着飾った浮気相手のジャズシンガーで
 あるカヒ(イ・ウンジュ)が花束を持って署を訪れる。二人、湖のほとり
 まで車で走らせ、抱き合う。

 抱き合った二人はそのまま車のトランクの中に入り込む。すると、トランク
 のドアは閉まって開かなくなってしまう。
 トランクに閉じ込められ、絶望的な気持ちになっていき二人は正気を失って
 いく。そのトランクの中の悲惨な閉塞感。

 棺桶に入れられて、出られなくなった男のあがきを描いて、一本の作品を
 捕った「リミット」というアメリカ映画もあったが、それよりもこちらの
 ほうが断然、怖かった。

 また、この映画で刑事の愛人役をやったイ・ウンジュは2000年の『オー!ス
 ジョン』で主役に抜擢され、2001年韓国のアカデミー賞とされる大鐘賞映画祭
 新人女優賞を受賞している。

 その4年後のこの先品では、「撮影自体はものすごく大変だったが、この役を
 やったからには今後はどんな役でも演じることが出来る」というようなことを
 インタビューで語っていた。

 しかし、この映画の後、自宅マンションで首吊り自殺しているのが兄に発見
 された24歳だった。
 『スカーレットレター』でベッドシーンを所属事務所になかば強いられて演じ
 たことが不眠症につながったという報道もあったが、元マネージャーと事務所
 側はこれを否定しており、遺書も公式には公表されておらず、憶測の域を出な
 いとの事。

 24歳で自殺というのは、理由はともかくとしてひどく寂しい結果を映画が
 背負ってしまった気がする。

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