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  マンガ家「鴨川つばめ」に「山上たつひこ」戦意喪失と語る

                                          2016年 8月 7日  2:35


     


       ログ
 
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 ・レヴェナント 蘇えりし者
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 ・殺してない・栃木7歳女児殺害
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 ・ジェイシー事件と白い沈黙
 ・天地真理と「老後破産」悪夢
 ・6人殺害のナカダ記憶喪失?
 ・HP・飯島愛の誕生日に閉鎖
 ・川崎有料老人ホーム3人転落死
 ・嫌われ山田浩二と3人の女性
 ・山田浩二の少年愛の不思議
 ・小番一騎イタイ弁護士への復讐
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 ユニクロで起きていること
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 ・小5女児監禁・藤原武の夢
 ・298人が散ったマレーシア航空
  
   マカロニほうれん壮

 1977年、ギャグ漫画『マカロニほうれん壮」の連載スタートにて、伝説のマンガ
 家となった鴨川つばめは、その後に短期の連載を書いた後に、マンガは書かな
 くなっていたし、表舞台からは姿を消していた。

 週刊SPA!1992年8月12/19合併号で、鴨川つばめは以下のように語っていた。
 『3日徹夜なんてのはザラで、5日間ブツ通しで仕事したこともありましたね。市販
 の眠気覚まし のアンプルが手放せなかった。心腹がドーンとなる強い薬を大箱
 で買って、一日十本以上飲んでました。 「マカロニ〜」を描いてた時は、この作品
 と心中してもいいっていう気持ちでしたから。

 そんな生活ですからアウトプットばかりでインプットするヒマがない。だから「マカ
 ロニはうれん荘」には僕が20歳になるまでの10年間に得たものすべてを注ぎ込
 んだんです。それを3年間で使い果たした。連載が終わった時は、もうカラッポで
 す。 カラッポだけならいいんだけど、最終回はひどい手抜きでね。自分がいちば
 ん堕落したマンガ家になってた。 ひどい傷を受けましたね。

 20代前半なのに心身ともにボロボロで。薬の副作用で心腹は止まりそうになる
 し、対人恐怖症 にはなるし。毎日フトンに横になったまま天井を見てました。い
 ざとなったら首切って死ねるように枕の下に 果物ナイフを入れてね。』

   山上たつひこ

 その鴨川つばめが山上たつひこのマンガ家生活50周年記念号のムック本に、
 出るということで、ぼくは、喜びいさんで本屋に行って、買い求めた。

 そこには、懐かしのイラスト1個と、なんだか昔話にたとえたどうでもいいような、
 お話が1篇載っていた。正直、がっくりときた。
 
 そのお話は、「その昔、まんがの国のギャグの里に、旅人の行く手を遮る高くて
 険しい、それでいて眠気を催す、不思議な山脈があった」で始まり、
 「こうして、多くの旅人が見知らぬ他国で目を見張り、息をするのも忘れるほど
 笑いくたびれたのだ。よいか若者、その天狗こそ山々がよく知る、山上たつひこ
 ヒコヒコヒコホホ (ガブッ)・・・の大神であるぞ(涙目)。ありがたや。めでたしめで
 たし(まだ涙目)」で、終わる。

 久しぶりの鴨川つばめには、がっくりときたが、山上たつひこへの3万字ロング
 インタビューは面白かった。
 鴨川つばめのマンガに対する感想を述べているが、これはまた興味深い。こん
 なに意識していたことを初めて知った。

 山上たつひこはこう述べている。
 「鴨川つばめの『マカロニほうれん壮』が「少年チャンピオン」に登場したとき、
 私は次の防衛線に不安を感じました。(今度は危ない)、そう思ったのです。
 当時私はギャグ界の王者でした。無敵のチャンピオンだった。しかし、鴨川つ
 ばめの絵を見た瞬間自信がぐらついた。
                (中略)
 私に勝ち目がないのはわかっていました。圧倒的な絵の技量、疾走感、画面
 からロックのリズムがほとばしり出るような鴨川つばめの漫画に、私は戦意すら
 喪失してそこにへたってしまったのです。

 まったくもう、なんだってあんな奴が登場してきたのか。私は鴨川つばめの前
 に6ラウンドノックアウト負けを喫しました。拳を交わしている最中にも、どうやっ
 て倒れようかと考えるほど相手は強かった。意外だったことは、私が「少年チャ
 ンピオン」を去ってからさほど時をおかず、鴨川つばめも表舞台から姿を消した
 ことです。私というライバルがいなくなって彼も張り合いをなくしたのか。そうとは
 考えられないのですが、あれだけの才能を、惜しいと思います。」

 そのほか、インタビューのなかで山上たつひこの絵を描くことに対する考え、好
 きな女優、ギャグ漫画家の作家生命に対する考えが面白かった。以下、順に
 山上たつひこの発言・・・・

 ―― いつ「自分は描ける」ということを意識しましたか?

 「デビューから今日まで「自分は描ける」と思ったことは一度もありません。絵に
 関しては落ち込んでいくばかりです。「もう漫画は描かないのですか?」とよく
 聞かれるのですが、「描けません」と私は答えます。描けないというと行き詰まっ
 た芸術家っぽくて恰好がいいけれど、正直に申し上げます。面倒臭いのです。
 絵を描くことが面倒臭い。3本以上の線は引きたくない。線3本以内で描ける
 絵があれば注文に応じますが。でも、一筆描き専門の漫画家って成立するの
 かな。」

        倍賞・新珠・左幸子

 ―― 女優ベスト3といえば、誰を挙げますか?

 @倍賞千恵子、A新珠三千代、B左幸子。今、日本の女優(女優というよりタレ
 ントですが)の演技力は世界最低でしょう(男も同じです)。これもレベルは上が
 る望みはない。絶望的です。そんな気分の中で倍賞千恵子の映画を観ると救わ
 れます。この国にもこれほどの演技力を持った女優がいるのだと。
 
 「男はつらいよ」シリーズは好みの映画ではありませんが、倍賞千恵子と渥美清
 の存在ゆえに私は支持します。
                     (中略)
 「女とはこれほどよいものだったのか」。長く女の存在を忘れていた男が、なに
 かの拍子に我に返り、彼女を前にしたらそう思うはず。それが新珠三千代です。
 誰かも書いてあったけれど、どんな役をやっても品があった。バーのマダムを
 演じても、殺人犯を演じても、楚々(そそ)とした風情は変わらなかった 。着物姿
 の美しさは女優の中でも群を抜いていました。
                     (中略)
 「左幸子は戦後のある時期を体現した女優ですね、私が生まれ育った生活風景
 のあちこちにこの人が顔を出すような錯覚があって、なんとなく疲れます。生活臭
 のある女優といえば、望月優子なんか もそうだけど、私はあの女優は苦手です。
 顔が暗いでしょう。左幸子は違う。この人はいい女です。
 『幕末太陽伝』の遊女役は見事でした。同じ遊女役の南田洋子と演技の火花が
 散って息を呑む ほどだった。」
                     (中略)
 「この人は晩年、テレビのバラエティ番組で出演者の女から暴言を浴びせられて
 いたことがあった。クズのような中年女のタレントがあの左幸子様を見下すような
 発言をしたのです。気の毒だったな。あのとき 、映画女優と
 いう言葉はもう日本では死語なんだと思いました」

 ―― ギャグ漫画家は作家生命が短い、と言われることがあります。どう思われ
     ますか?


 「ギャグ漫画家の作家生命は短い」というのは、自分で自分の言葉を面白がれる
 期限は限られている、ということなんでしょうね。読者より、作者自身の問題なん
 です。これはギャグ作家の心を守るための安全弁のようなものと考えていい。
 笑いを発言し続ける行為は毒素を体にためこんでいくということです。そのまま
 にしておくと自家中毒になる。ですからギャグ漫画家は早めにリタイアして最悪
 の状況を回避する。

 人はギャグで笑うけれど、それは人間の平常を逆なでして不安に陥れたり、罪
 を露呈させたりする側面を持ちます。作る側は相当のリスクを負わなければな
 らないのです。

 他にも、山上たつひこへのインタビューの中で、抜き出したい発言はたくさんあ
 る。つまり、それだけ充実しているロングインタビューとなっている。

 ところで、補足だが山上たつひこが女優のベスト3にあげた左幸子は、離婚後
 に衝撃的な事実に直面している。
 離婚後の4か月後に、だんなが選んだ再婚相手は実の妹だった。妹にだんな
 さん(羽仁進)と 子供を取られてしまう。

 羽仁進と妹の関係を初めて知ったときに、左幸子は発作的に自殺を図った。
 夜中にカミソリで 手首を切ったのだ。あふれ出した血を見て我に返った左は
 ばんそうこうで応急処置し、事なきを得た。

 だが、興奮は収まらず、左は再びカミソリを手に握り、髪の毛を半分、切り落と
 してしまった。その後、左幸子は酒びたりの生活となる。ずいぶん波乱万丈の
 人生を歩んだと思われる。

 ところで、ぼくの要望になるが、この『山上たつひこ 漫画家生活50周年記念
 号 』の次のムック本には、 山上たつひこも称えた「鴨川つばめ」を特集した
 本を、作成してもらいたい。
 山上たつひこの場合と同じように、3万字ロングインタビューを行ってほしい
 ものだ。

                      

 参照:マカロニほうれん荘 レクイエム
     文藝別冊「山上たつひこ 漫画家生活50周年記念号」に細野晴臣インタビュー掲載

    


 



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