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  ピエール・ルメートル 「その女アレックス」賞6冠達成

                                          2015年01月17日 15:13


     


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   その女アレックス

 『印象的な登場人物たちに、導かれ、衝撃のラストまで一気読み間違いなし』 
 と、週刊文春に書かれた海外ミステリーは、「その女アレックス」。

 『逆転、慟哭、そして感動、今年最高の話題作!
 第1位! 週刊文春ミステリーベスト10』と、文庫本カバーに書かれていたその
 本を買った。全部で賞を6冠とっている。

 1.「英国推理作家協会 インターナショナル・ダガー賞」
 2.「リーヴル・ド・ポッシュ読書賞」(フランス)
 3.「このミステリーがすごい!2015」の海外部門第1位(宝島社)
 4.「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第1位 
 5.『ハヤカワ ミステリマガジン』「ミステリが読みたい!」海外編第1位
 6.「IN☆POCKET文庫翻訳ミステリー・ベスト10」第1位

 ● 死ぬのをみたい------そう言って監禁
 ストリ−は、全体を通してなかなかグロい。
 まだ完全に死んでいない状態で、口の中に硫酸を入れられるなどの、残酷場面
 が出てくるので、グロ系はいっさい受け付けない人には不向きの内容だ。本の
 後ろには、以下のような内容紹介。

 おまえが死ぬのをみたい------  男はそう言ってアレックスを監禁した。
 他に幽閉され、衰弱した彼女は死を目前に脱出を図るが・・・・・・
 しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明か
 されるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進す
 るのだ。

 この本、本屋でハデに宣伝しまくっている。さらに、「どんだけ売れてるの?」
 という疑問を持つに至るほどの何冊も重ねての平積み状態。
 ここまでやられると、何を読んだらいいかと迷っている人には、『まずはこの本で
 も。・・・・』と、思わせるパワーを持っているのではないか。

 というわけで、実はぼくもその宣伝に乗せられて、ふだんは翻訳ものといったら
 スティーヴン・キングかT・H・クックしか読まないのだが、さっそく買ってみた。で
 も、期待に反して部屋で読んでいたら、何度も居眠りをしてしまった。

 『本を読むために本を開いてるのではなく、目を閉じる為に本を開いているの
 か?』 と、読み続ける自分に自分で突っ込みを入れたくなったほどだ。結局、
 電車の中での立ち読みが、一番読み進んだ。眠気も電車の中だとなんとか
 大丈夫だった。

 ストリーがつまらないわけではない。まだ主人公のアレックスが出る場面はいい
 のだが、そのアレックスを探そうとしている警部の場面になると、とたんに
 まぶたが重くなる。その警部は、身長145センチのチビで自分の奥さんを今回
 発生した事件と同じく誘拐事件で亡くしている。そのショックから立ち直っていな
 い。母親が画家でその影響か警部も事件の関係者をよくスケッチをしている。

 しかし、誘拐されたアレックスが充分に個性的なのだから、それを追う警部はこ
 れほどキャラ設定に懲らずに、むしろシンプルにやってくれた方がよかった。

 ● 作家としてデビュー55歳
 ところで、この本の作者は訳者の橘明美氏の紹介を読むと、驚きの遅咲き。
 ピエール・ルメートルは1951年パリ生まれ。脚本家としても知られている。でも
 作家としてデビューしたのは遅くて2006年の55歳のときだった。

 それ以前は職業教育の場で図書館員を対象に文学を教えていた。
 以来、2014年までに7冊の小説を発表しているが、そのほとんどが賞を受けて
 いるとの事。

 しかし、翻訳されているものは現在では「その女アレックス」のほかには、
 「死のドレスを花婿に」という単行本のみのようだ。
 内容は、「BOOK」データベースより抜粋すると・・・・

 悪夢に苦しめられるのが怖いから、眠らない。何でも忘れてしまうから、行動を
 逐一メモにとる。それでも眠ってしまうと、死者たちが訪れる。
 ソフィーの人生は、死と血、涙ばかりだ。でも、ほんの一年前まで、彼女は有能
 なキャリアウーマンだった。

 破滅への道は、ちょっとしたことから始った。そしていつしか、ソフィーのまわり
 に死体が転がりはじめたのだった。でも彼女には、天性の知能と強い生命力が
 備わっていたのだ。ある偽装によって自ら道を切り開いていくや、ついには、
 自分を取り巻く恐るべき真実に突き当たっていくのであった…歪んだ行為への、
 正しい対応が生むカタルシス、ヒッチコックも驚くであろう斬新な四部構成で読む、
 脅威のサイコサスペンス。

 との事で、抽象的な説明でよくわからないが、この本も2009年度フランス国鉄ミ
 ステリ文学賞の次点との事。

 ●「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第1位の言葉
 ピエール・ルメートルとは、いったいどんな人なのかを知りたいと思い、検索を
 かけてみるのだが、今ひとつピンとくるサイトがない。
 そもそもフリー百科事典のサイト「ウィキペディア」にも作成されていない。

 2014年12月11日号に掲載された、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第
 1位受賞の言葉に多少、ピエール・ルメートルの人柄が伺える。以下、一部抜粋。

 『まず何よりもこのような賞をいただき、喜びに堪えません。』 

 『「その女アレックス」では普段やらないことに挑みました。ミステリの場合、
 被害者や容疑者といった登場人物に、正または負の識別を与えて読んでいくこ
 とが大きな楽しみとなります。

 そこでふと、ある人物に強い正の識別を感じていたのに、思いがけない展開に
 よってそれが百八十度転換して負の識別に変わるという小説は書けるだろうか
 と考えました。

 あるいはもっと欲を出して、さらに第二の転換が待ち受けているというのはどう
 だろうかと。つまり抽象的な構造を先に考え、そこからスタートすることを試みた
 のです。』

 『私にとって日本とは、何と言いましょうか・・・・・・・・・一つの神話のようなので
 す。私はフランス文学と同じくらい日本文学-----清少納言、夏目漱石、川端
 康成、松本清張、小川洋子などを愛読してきました。日本のファンのみなさん、
 これからもどうぞよろしく。』


 ※参考までに、週刊文春ミステリーベストの結果。
 ◆ 2014年 国内海外「週刊文春ミステリーベスト10」

 □国内部門            
 1.満願(米澤穂信)             233                  
 2.闇に香る嘘(下村敦史)         129   
 3.さよなら神様(麻耶雄嵩)        126
 4.小さな異邦人(連城三紀彦)       94
 5.虚ろな十字架(東野圭吾)         70   
 6.絶叫(葉真中顕)              59
 7.後妻業(黒川博行)             47
 8.怒り(吉田修一)               46
 9.オービタル・クラウド(藤井太洋)     44 
 9.機龍警察 未亡旅団(月村了衛)     44 

 □海外部門
 1.その女アレックス(ピエール・ルメートル)        195
 2.秘密(ケイト・モートン)                   134
 3.ゴーストマン 時限紙幣(ロジャー・ホッブズ)      105    
 4.ハリー・クバート事件(ジョエル・ディケール)       87
 5.もう年はとれない(ダニエル・フリードマン)       73
 6.養鶏場の殺人/火口箱(ミネット・ウォルターズ)     61
 7.逃げる幻(ヘレン・マクロイ)                 60
 7.ピルグリム(1・2・3)(テリー・ヘイズ)            60
 9.ジャック・リッチーのあの手この手(ジャック・リッチー) 43
 9.地上最後の刑事(ベン・H・ウィンタース           43

 アンケート回答者は、日本推理作家協会会員及びミステリー作家、
 文芸評論家、翻訳家、書店員、各大学ミステリー研究会の皆さん

 投票の対象は発効日が2013年11月1日〜2014年10月31日までの国内外の
 ミステリー小説。1〜5位まで選出してもらい、1位を5点、以下4〜1点として
 集計。 国内部門の投票は190、海外は162。

           

 参照:ミステリ通大絶賛、今年のベストミステリ『その女アレックス』は本当に面白いのか

  

 




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