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  7年ぶりの宮沢りえの映画『紙の月』と伊藤素子の事件

                                          2014年12月07日 22:03

     


        ログ

 りえ7年ぶりの映画・紙の月
 ・7人死亡で遺産総額10億

 ・高倉健死去・最後の映画スター
 ・舞鶴女子高生惨殺・無罪後に
 ・驚愕の手口「詐欺の帝王」
 ・75歳理事長松本義峯の無理心中
 ・体重120キロラーメン殺人事件
 ・バイブの発明「ヒステリア」
 ・卯月妙子の「人間仮免中」

 ・ドラマ・高校教師が麻薬王
 ・橋本聖子,大輔に無理チュー
 ・ボブ・サップ「野獣の怒り」
 ・小5女児監禁・藤原武の夢
 ・298人が散ったマレーシア航空
 ・新宿歌舞伎町・集団昏睡事件
 ・ゾンビの役所公司『渇き。』
        
 ・「絞殺魔」と超能力探偵者
 ・塩村文夏の涙にだまされるな
 ・恐怖の支配・福岡筑後猟奇殺人
 ・鬼女4人の新宿集団暴行事件
 ・PC遠隔操作事件の小保方銃蔵
 ・片山祐輔にみごとだまされて
 ・吉田有希ちゃん事件に犯人
 ・テロ組織女子生徒276人拉致
 ・小5女児監禁・藤原武の夢
 ・鬼女4人の新宿集団暴行事件
 ・「凶悪」でリリー・フランキー
 ・ベートーベンが泣く佐村河内守
 ・宇多田ヒカルの結婚過熱報道
 ・ゼログラビティの感動をゼロ
 ・阿部利樹の奇妙すぎるキャラ
 ・バレンティン選手「DV騒動」


        

 

  
◎紙の月      

   2014年  日本       監督:吉田大八
   出演者: 宮沢りえ、池松壮亮、大島優子、小林聡美


 紙の月

 「紙の月」という映画は、予告編で宮沢りえが何者からか逃げるようにし
 て会社の制服姿のまま全力で走っているシーンがあり、そこに惹かれて
 観に行った。

 撮影ではカメラマンが乗るトラックを宮沢りえが追いかけた。
 りえは、「付いていくのに必死。負けず嫌いなので『スピードを落として』と
 は言わず、結局、肉離れをおこした。吉田大八監督は『もういい』と言いまし
 たが 『妥協するのはやめましょう』と、また走りました」。
 というから、そのシーンは熱がこもっていたはずだ。

 角田光代(かくた みつよ)のベストセラー小説の映画化で、『桐島、部活や
 めるってよ』の吉田大八監督の最新作であり、宮沢りえの7年ぶりの映画
 主演作。

 銀行で契約社員として真面目に働いていた主婦・梨花(宮沢りえ)が、年下
 の学生である男の為に金を貢ぎ、ついには海外に逃亡する。

 ● 伊藤素子の1億8千万円横領事件
 
   伊藤素子
 日本のマスコミが殺到し、拘留
 されている伊藤との面談がワイド
 ショーでTV放映され、
 「好きな人のためにやりました」が
 流行語にもなったのです。
 今でも話題になるくらい変な人気
 があります。

 男に貢ぐ、男を漁る、滋賀銀行9億円 詐欺
 事件、三和銀行オンライン詐欺事件、
 伊藤素子より

 ところで、「紙の月」にはモデルとなった事件があるとの事。
 元ネタ事件になりそうな3つの銀行横領事件をきっかけに、この小説を書き
 始めたと、書かれている記事がある。

 その三つとは、

 滋賀銀行9億円横領事件 主犯奥村彰子 1973年
 足利銀行2億1千万円横領事件 主犯大村章子 1975年
 三和銀行1億8千万円横領事件(前編後編) 主犯伊藤素子 1983年

 それぞれを元記事のリンクを辿って、事件の概要を読んでみた。やはり、
 3つ目の日本中が注目した伊藤素子の三和銀行・1億8千万円横領事件
 を作者が一番参考にしたのではないだろうか。

 犯行当日、伊藤素子はオンラインを操作し、事前に開設しておいた4つの
 架空口座に計1億8,000万円を入金した。時間にして30分もかからなかっ
 た。伊藤は当日午前「歯医者に行く」と言い残し銀行から外出、そのまま
 帰ってくることがなかった。
 銀行を出て大阪、東京と移動し、5,000万円の現金を引き出した。そして
 羽田空港から香港を経由して、マニラへと逃亡した。

 彼女はマニラで、伊藤素子を影であやつっていた南は日本で拘束された。 

 南は185センチの長身で超ハンサム。伊藤素子にとって「中学時代から
 夢にまで見た理想の男性」だった。愛車のキャデラックに乗り、服装など身
 の回りの物もブランドで固め、財布には常に20〜30万円入っていた。
 「青年実業家といったタイプで、小遣いも派手に使う。そんなところが好き」
 と、伊藤はすぐに夢中になった。セックスも「自分の体が怖くなる」ほどだっ
 たという。

 肉体関係ができてたった2週間後、南は10万円の借金を伊藤に持ちかけ
 ている。伊藤はこれを了承した。すぐに返してもらえると思ったからだ。その
 後も30万円、50万円とさまざまな理由をつけ借金をせがむ南に、伊藤はお金
 を渡し続けた。キャッシュカードまで預けたこともあった。
 お金を無心するのは必ずホテルのベッドの中だったという。

 マスコミの取材に対し伊藤は「好きな人のためにやりました」と答えた。
 美貌のベテラン行員伊藤素子の“存在”と“犯行の背景”があまりにセンセー
 ショナルだったから、ワイドショーをはじめとするマスコミは「美人銀行員の
 カネと男」などと一斉にこの事件を大きく取り上げた。
 また彼女は、世の男性から刑務所にファンレターまで届いていた。

 伊藤の手記『愛の罪をつぐないます』(二見書房)にこんな記述があったとの
 事。
 <私は、川を流れる枝木でした><うねりの中に巻き込まれ、流れていった
 のです>
 <私は、意志も感情もない、薄汚れた人形のようになって、流されていった
 のです>

 ● 視線だけの意思の伝達
 伊藤素子の事件では、女性は独身であって男は女に金を引き出すよう巧み
 に操っていた印象がある。しかし映画はそうではなく、むしろ宮沢りえ演じる
 主婦・梨花が自ら積極的に不正行為にのめり込んでいく。

 また、男との出会いもなかなか味わいがあって、一言挨拶をした程度で、
 次に男に駅のホームでみつめられ自分に気があることがわかり、別の日
 にまたホームでみつめられて、そのままホテルに直行する。
 ほとんど会話がないままの、視線だけの意思の伝達と言える。
 そのスピード感はいいのだが、若い男の何がよくて惚れたのかが映画を
 観ただけではよくわからなかった。

 単純に肉体関係が目的という描き方でもないし、そこまで宮沢りえが演じ
 た主婦がぶっ飛んだキャラには見えない描き方をしているので、現実感
 に乏しい。

 梨花は、夫に時計をにプレゼントしたら、数日後の夫のプレゼントも時計
 だったという・・・・・・、彼女の夫は配慮が足りない人物であることが描かれ
 ている。
 けれど、暴力的でもなく酒・ギャンブルにおぼれているわけでもない、
 浮気もしていないあまり大きな欠点のない夫を、何の迷いも罪悪感もなし
 で簡単に若い男と、どっぷり浮気をエンジョイできるものなのか?

 まあ、そこの生活感の欠如は抜きとして、それならば徹底して梨花が若い
 男との情欲におぼれる場面を描いてほしかった。
 どこか中途半端。けっこうエロっぽい場面もあるのだがもう一歩踏み込んで
 もらわないと、観ているほうは物足りない。
 いったい何を梨花が望んでいるかが、わからなかった。

 
● 見たことのない自分に会いたい
 ところで、ぼくの感想とは別に「紙の月」での宮沢りえはとても評価が高く、
 第27回東京国際映画祭コンペティション部門で最優秀女優賞&観客賞の
 2冠を達成している。
 また第27回日刊スポーツ映画大賞でも、初の主演女優賞を射止めた。

 40歳を区切りに宮沢りえは「表現する場を広げたいと思った」という。
 30代は演劇を中心に活動。映像の仕事にも目を向けようと思った時、「紙
 の月」の依頼が届いた。「戸惑いもあったけれど、違う女優さんがやってい
 るのは見たくない。やりたいという欲望が勝った」。

 平凡なOLが不倫の恋に落ちて転落する。「見たことのない自分に会い
 たい。前にも、こういう自分がいたというのはつまらない。ずっと成長したい。
 これまでにない役はドキドキするけど、そういう自分に出会えた今回は達成
 感が大きかった」。
 との事。

          

 
 参照:宮沢りえ堂々主演賞「志高く」/映画大賞
     映画・原作小説の紙の月は実話か?元ネタモデルの事件多数

  

 






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